タイムトラベラーフクロウ、オリーの時計
古い図書館に住むフクロウのオリーが、壊れた時計を直しながら「今」の大切さに気づく物語。
村の真ん中にある、ほこりをかぶった古い図書館の一番高い棚には、オリーという名前のフクロウが住んでいました。オリーは誰よりも本を愛していましたが、昼夜を問わず本を読んでも、世界中のすべての物語を読むには時間が全く足りないといつも不満を漏らしていました。
ある雨の夜、オリーが図書館の地下室を片付けていると、奇妙な形をした古い懐中時計を見つけました。その時計のぜんまいを逆に巻くと、驚いたことに、たった今落とした本が再び机の上に飛び乗りました。その時計は時間を巻き戻す魔法のアイテムだったのです。
オリーはとても喜びました。彼は一日中本を読み、夜になると時計を巻き戻して再び朝に戻りました。そうして何日も過ごし、何百冊もの本を読みあさりました。しかしある日、顔を上げてみると、図書館の柱が腐り、本棚が崩れそうなくらい古くなっていることに気づきました。
慌てふためくオリーに、図書館の隅に住んでいた賢い亀のおじいさんが近づいて言いました。「時間というものは決してタダではないんだよ、坊や。お前が巻き戻して使った時間の分だけ、周りのすべてのものが代わりに年をとってしまったのだよ。」

オリーは、自分の欲のせいで愛する図書館を台無しにしていることに深い悲しみを感じました。彼は魔法の時計を直すことを決心しました。何日も徹夜して本から得た知識を総動員した結果、オリーは時計が前にだけチクタクと進むように歯車を組み直しました。
時計が正常に動き始めると、魔法のように図書館に染み込んでいた加速した時間の呪いが解けました。古くなっていた柱は本来の輝きを取り戻し、崩れかけていた本棚も丈夫になりました。オリーはようやく本を閉じ、窓の外に昇る本物の朝日を見つめて微笑みました。与えられた時間をそのまま経験しながら積み重ねていく記憶は、魔法よりもはるかに美しいということに気づいたからです。
The End
今日のお話はここまで
心に残った場面を、親子でゆっくり話してみてください。
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